ゲルインクと油性インクのボールペンの特徴比較。この違いは何か?

ゲルインクと油性インクのボールペンの特徴比較。この違いは何か?

 

このページでは、
ゲルインクと油性インクの大きな違い
について、
インクの特性・書き心地・用途などの観点から比較してみたいと思います。

ゲルインクと油性インク比較&違い①/インクの性質

ゲルインク 油性インク
主成分 水性成分+ゲル状成分 油性溶剤(アルコール系など)
粘度 低い(サラサラ) 高い(粘度が高くしっかり)
発色 鮮やかで多彩な色が可能 やや落ち着いた色合い
乾燥速度 比較的遅い(にじみやすい) 速乾性が高い(にじみにくい)
耐水性 水に弱いものが多い 水に強く、耐久性が高い
耐光性 長期間の保存には不向き 色あせにくく、長持ち

自由度が高いのはゲルインクのようですが、
長期の保存性を考えた時には
油性の方が勝るようですね。
絵を長期保存したい場合などには
油性を考慮に入れるのもひとつかもしれません。

ゲルインクと油性インク比較&違い②/書き心地の違い

ゲルインク 油性インク
筆記の滑らかさ 軽い力でスラスラ書ける 少し重めの筆圧が必要
紙へのなじみ インクが紙の上に留まりやすい インクが紙にしみ込みやすい
細かい文字 細いペン先でも書きやすい 太めのペン先が主流
 

ゲルインクは細いペン先でも描けるという所に
ボールペン画においては優位性があるかもしれません。

 

ゲルインクと油性インク比較&違い③/使い道の違い

ゲルインク 油性インク
普段使い 滑らかで書きやすいが、にじみやすい どんな環境でも安定して書ける
ビジネス・長期保存 インクが落ちやすく、長期保存向きではない 長期保存に適している
イラスト・デザイン カラーやラメ入りの種類が豊富 モノクロや濃い色合いが中心
アウトドア・特殊環境 水に弱く不向き 耐水性が高く、屋外でもOK

野外で、雨とかが降ることも考えられるスケッチ旅行などは
油性インクの方に優位性があるようです。

ゲルインクと油性インク比較&違い④
/向いている用途別のおすすめ

ゲルインクが向いている場面

  • 滑らかに書きたいとき(勉強・ノート取り・手帳)
  • カラフルなインクを楽しみたいとき(イラスト・デザイン)
  • 細かい文字を書くとき

油性インクが向いている場面

  • 公式文書や契約書などの長期保存が必要なとき
  • 水や摩擦に強いインクが必要なとき(封筒や伝票記入)
  • 屋外や過酷な環境で使うとき(工事現場・営業先)

 

どちらを選ぶべき?

  • 筆記の快適さを重視ゲルインク
  • 耐久性や実用性を重視油性インク

💡 最近は「エマルジョンインク」など、
油性とゲルの中間的な特徴を持つインクも登場しています!
(例:ジェットストリーム、ブレンなど)

書き心地と耐水性を両立したいなら、
こうしたハイブリッドタイプも
おすすめではあります!

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ちなみに、大まかなボールペンの分類などについては
前回の以下の記事で紹介しています。
見ていない方はご覧になってください。
→ ボールペンの種類と特徴、使い方などを徹底比較してみた!!